婚礼紹介

「南島族群婚礼(南の島原住民族ウェディングセレモニー)」は茂林国家風景区管理処が企画する原住民族の婚礼をテーマにしたイベントです。主に屏東県北部に位置する三つの郷(郷は日本の村に相当)、瑪家郷、三地門郷、霧台郷に暮らすパイワン族やルカイ族の頭目や貴族の婚礼をモチーフにしています。

パイワン族の婚礼

パイワン族にとって結婚は一生における一大イベントです。結婚することにより家族秩序に組み込まれ、集落において正式な「成人」となります。婚礼儀式を通して新たに生まれた「家庭」は社会組織の一つとして認められ、財産や生活資源を分配してもらうことができ、耕作や収穫においても自主権をもつことができます。

貴族(mamazangilan)の婚礼儀式は非常に複雑で厳格なものとなっています。

  1. 求婚儀式
  2. 薪を送る儀式
  3. ブランコを漕ぐ儀式
  4. 結納儀式
  5. 成婚儀式

ルカイ族の婚礼

ルカイ族における婚礼。ルカイ族にとって結婚は人生でもっとも重要な出来事です。単純に個人と個人の結びつきだけでなく、部族内の家と家、家族と家族の結びつきと考えられています。さらに、集落同士が密接な関係を結ぶ重要な過程でもあります。婚礼は個人にとっても、また、部族にとっても重要な儀式となっています。こうした婚礼儀式によって社会全体の道徳と規則が確立されてきました。

ルカイ族は社会階級制度がはっきりとしている部族です。特に婚礼に関しては儀式の中で厳格な規範が見られます。貴族の婚姻は通常、家族間、集落間の地位と栄誉に影響を与えます。このため、ルカイ族の婚礼(dalialaLai)に参加することは、ルカイ族の家族間、さらには集落間の盛大な交流活動に参加することとみなされます。

貴族の婚礼は非常に複雑で、煩雑な決まり事があります。大まかな流れは以下のとおりです:

  1. 第一部-恋愛(mauapapaLangekucengerenge)
  2. 第二部-婚前儀式(WaLirhau)
  3. 第三部-結納
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